カメラ初心者の撮影練習日誌〜桜(曇り空)〜

スキルを”Kaeteku"

例年より早く桜が満開となっている関東地方ですが、お花見を楽しみにしていた週末はあいにくの雨。

桜が咲くまで、とても長い時間待ち続けましたが、咲いてしまえばあっという間に満開になり、あっという間に散ってしまいます。

しかも冷たい雨が追い打ちをかけて。

待ちに待った待望の満開の桜をどうしても撮影したかったので、近所の公園で撮影してきました。

もちろん撮影の練習を兼ねて(笑)。

本当は抜けるような青空とピンクの桜を鮮やかに撮影したかったのですが、撮影した日のコンディションは曇り。

何にも考えずに撮影すると、こんな写真になってしまいました。

撮影条件:ISO 200 絞り値:4.625 露出時間:1/125 f値:f/5

曇り空に向かって下から見上げるように撮影したことに原因がありますが、全体的にぼんやりとした印象の写真になってしまいました。

これを2023年の桜の写真として残すのは残念すぎるので、なんとかもっと鮮やかな写真が撮れないかを考えました。

写真の明るさを変える「露出」に注目

デジタルカメラは、カメラ内部の撮像素子(イメージセンサー)に光を当てることで映像を記録します。

このセンサーに当たる光の量のことを「露出」と言って、この露出を調整するのが

「絞り」と「シャッタースピード」と「ISO感度」です。

それぞれに以下のような仕組みで、お互いに影響を与え合っています。

絞りレンズ内にある光を通す穴絞りを開く→明るい絞りを絞る→暗い
シャッタースピードカメラの中に光を取り込む時間時間が長い→明るい時間が短い→暗い
ISO感度光を感じる感度感度が高い→明るい感度が低い→暗い
露出を決定する3つの要因

この3つをうまく組み合わせることによって、より印象的な写真が撮影できるようになります。

でも初心者の私には、この3つをうまく調節することが難しいので、全部カメラにお任せしています。

私のような初心者は、プログラムAE(Pモード)という自動モードに全てをお任せした方がいい写真が撮れます。

このプログラムAE(Pモード)は、シャッタースピードと絞り値をカメラが自動で設定してくれるので、ファインダーから見える風景だけに集中できるんです。

プログラムAE(Pモード)に設定しているときに、シャッターを半押しするとカメラが自動的に絞り値とシャッタースピードを決めてくれるので、一瞬で最適な設定が完了します。

さらに、このシャッターを半押ししている間に電子ダイヤルを回すと、シャッタースピードと絞り値の組み合わせが変わるので、同じ露出でちょっとアレンジが効いた写真が撮れます。

シャッタースピードを上げると動きが止まったような写真が、シャッタースピードを下げると動きが流れるような写真が撮れます。

イメージに近づけるために露出補正も使えます

露出に関しては、ほぼ全自動でカメラが最適な設定にしてくれます。

でも、撮った写真を見るとイメージと違ったり、自分の好みの明るさじゃないということがあります。

自分の好みの明るさになるように露出を調整することを、露出補正と言います。

より明るいイメージにしければ「プラス補正」、より落ち着いたイメージにしたければ「マイナス補正」をします。

下の写真はプログラムAE(Pモード)で撮影した写真です。

プラスの露出補正の効果を見るために、-1/3のマイナス補正をしています。

撮影条件:ISO:3200 絞り値:7 露出時間:1/250

ちょっと暗いイメージで、桜も落ち込んでいるようです。

プログラムAE(Pモード)なので、絞り値とシャッタースピードは最適に自動設定され、ISO感度も固定していますので、調節ができるのは露出補正だけ。

ここでは+2/3のプラス補正を加えてみました。

撮影条件:ISO:3200 絞り値:6.625 露出時間:1/800

少しだけ明るさが出た印象です。

それでも自分の好みの明るさではなかったので、+2のプラスの補正を入れてみました。

撮影条件:ISO:3200 絞り値:6 露出時間:1/500

桜の葉の緑が鮮やかになり、ピンクも色味がしっかりと出るようになりました。

露出補正で随分印象が変わりますね。

あなたのカメラにも露出補正ができる機能があるはずですので、まだ使っていなければぜひお試しを!

きっと自分のイメージに合った、自分好みの写真が撮れるようになりますよ。

ホワイトバランスもちゃんと使えば、いい写真が撮れます

デジタルカメラは、カメラ内部の撮像素子(イメージセンサー)に光を当てることで映像を記録します。

一言で光と言っても、たくさんの種類があります。

  • 太陽光
  • 白熱電球
  • 白色蛍光灯
  • 日陰の光
  • 曇り

など、さまざまな光(光源)があるので、同じ被写体でも当たる光によっては白くなったり、黄色っぽくなったりします。

そこで登場するのが「ホワイトバランス」です。

ホワイトバランスとは、光源や環境による色のばらつきを補正するための機能で、

白いものを白として写す機能です。

撮影した日は今にも雨が降り出しそうな曇り空だったので、ホワイトバランスで「曇り」を選択してせってしました。

ホワイトバランス設定 「くもり」

私のカメラでは、「オート(雰囲気優先)」「オート(ホワイト優先)」「太陽光」「日陰」「曇り」「白熱電球」「白色蛍光灯」「ストロボ」「マニュアル」から選ぶことができます。

今回使った「くもり」は、青みを補正して赤みを出してくれる設定です。

こちらがホワイトバランスの設定を「くもり」にして撮った写真です。

撮影条件:ISO:3200 絞り値:6.2 露出時間:1/400 露出補正+2 ホワイトバランス「くもり」

被写体が違いますが、ホワイトバランスを「太陽光」にした時の写真がこちら。

撮影条件:ISO:3200 絞り値:8.0 露出時間:1/500 露出補正+2 ホワイトバランス「太陽光」

被写体が違うのでなんとも言えませんが、なんとなくホワイトバランスを「くもり」にした上の写真の方が、赤みが強くより実物に近い気がします。

横に並べるとよくわかりますね。

ホワイトバランスの調整もあなたのカメラについている機能だと思いますので、使っていない方は一度使ってみてください!

きっと満足いく写真が撮れます。

今回はこれにて終了です。

曇り空でもしっかりと美しい風景を写真に収めたいですね。

そういえば、こんな写真も撮れました。

命のつながり

去年の夏、長い土の中の生活から出てきて空に飛び立った蝉の抜け殻。

短い命が尽きてしまった主人の抜け殻と、厳しい冬を耐え抜き咲いた桜の花。

自分が気づかないところで、みんな一生懸命生きてるんだなぁ〜と目頭が熱くなりました。

もっと上手に写真が撮れるようになって、素敵な世界を切り取っていきたいと思います!!

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