人は生きている限り様々な問題にぶつかり、悩みを抱えています。
その中でも多くの人が抱える悩みは、
「対人関係の悩み」
です。
職場や学校、地域や親族・家族の間でも、そこに人が介在する限り対人関係の悩みから解放されることは難しいでしょう。
アドラーは
「人間の悩みは、全て対人関係の悩みである」
とまで言っています。孤独感もほかに人がいるからこそ生まれてくる感情ですし、一般的な劣等感や、自己肯定感の低さなども、そこに人が介在するから生まれてくる感情です。
この世に自分以外誰もいなければ、孤独という事を感じることもなく、この様な対人関係の悩みが生じることはないのでしょう。
対人関係の悩みは、どうして生まれるのか?
逃れることができない対人関係の悩みですが、どうしてこの様な悩みが生まれてくるのでしょうか?
アドラーはその理由をこう説明しています。
「対人関係に悩む人の多くは、他者を敵として見なしている」
他者のことを、自分を陥れる危険な存在であると見ているということです。
対人関係に悩む人は、周りは敵だらけで、世界はその様な人がたくさん存在する、自分にとって危険な場所であると捉えてしまい、それが引きこもりの一因となっているケースもある様です。
なぜ他者を敵として捉えてしまうのか?
どうして他者を敵として捉えてしまうのかを考えるにあたって、その目的について考えてみます。
以前シェアした「原因論と目的論」が参考になるかもしれません。
他者のことを、敵として捉える目的とは何かを考えてみます。それは、
他者との関係に入って行きたいくない
でしょう。他者と関わりを持つと、そこには摩擦や軋轢、衝突が生まれ、自分が傷つく様なことが起きる可能性が生まれます。
なので、自分が傷ついてしまうことを未然に防ぐために、相手を敵として見なして関わりを拒否しているのです。
対人関係の悩みから解き放たれるには
対人関係の悩みから解き放たれるには、どうすればいいのでしょうか?
答えは「敵と見なすのをやめる」ことです。
つまり、他者の意味づけを変えるのです。
意味づけについては、過去のこの記事が参考になるかもしれません。
他者の意味づけを「敵」から「仲間」に変えるのです。
とはいえ、そうそう簡単なことではありません。しかし、周りを敵ばかりと思って殻に閉じこもるよりも、周りを仲間に囲まれていると感じた方が、楽に生きていけることは確かな様です。
どうして他者を敵として見なしてしまうのかについては、別の機会でもう少し詳しくみてみようと思います。
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