自分を変えていくヒント集”kaeteku”編集者のProtakaです。
カメラ初心者の私ですが、勉強熱心さは誰にも負けない自信があります。
カメラ初心者の私がデジタル一眼カメラを買うために、色々と調べたことをシェアする記事ですが、デジタル一眼を買ってもいないのにある疑問にぶち当たりました。
それは
どうすれば上手で、個性的な写真が撮れるの?
という疑問。
先日、図書館に行った際に気になって手にした本があります。
久野 鎮(くの しずむ)さんの著書です。
カメラ初心者で、まだデジタル一眼が欲しいだけの私が読むには早いとは思いましたが、写真の世界はどのような世界なのか興味が湧いてきて、迷わず借りてきました。
そこには写真愛好家さんたちの、すごい世界が描かれていました。
えっ・・・すごい世界だ!
最初の感想は、写真愛好家の方々はここまでされているんだ・・・というものでした。
著者の久野さんは、プロの写真家でありながら主催するセミナーなどを通してアマチュア写真家の方々が個性的で魅力のある写真が撮れるようになるようアドバイスをする「フォトコーチ」でいらっしゃいます。
この本はフォトコーチとして出逢われたアマチュア写真家の方々の意識を変え、その人の撮る写真が短期間で劇的に変わったというエピソードがたくさん書かれています。
その中で最初にびっくりしたのが、ある撮影セミナーの様子です。
まずその日程は、2泊3日。
標高の高いところでの撮影セミナーなので、目の前に広がる幻想的な雲海を写真に収めるために早朝から撮影。撮影場所によっては出発は午前2時30分というときもあるそうです。
そして綺麗な夕景を撮るために日没近くまで撮影は続き、終了は19時過ぎ。
そして撮影が終われば、夜のミーティング。
100インチの大スクリーンにその日撮った写真を映し出して、みんなで意見交換会が開かれ、それぞれの写真に対しての評論がなされます。
1日中撮影をするので、写真の枚数は400枚近くになる人も。
そして、翌日も撮影。
いや〜、魅力的な写真が撮れるようになるはずです。
カメラ初心者の私にとって、刺激的というよりも衝撃的な世界でした。
このエピソードでは、個性的な写真を撮るために、次のようなアドバイスがなされていました。
- 自分が撮った写真を発表した後は、見る人のもの
- 多くの人に見てもらい、意見を聞いて今後の写真に反映させる
- 見る人の感想だと思って、気軽に受け止めればいい
- 見る人に何かを感じて欲しければ、写真を知識で撮らない
- うまくまとめようとしない
- 被写体をよく観察する
- 自分が一番感じたところを強調するように撮影する
このようなエピソードがたくさん紹介されていますが、びっくりした別のエピソードがあります。
写真ドックで写真診断・・・とは?
これも久野さんが実際に行われている「写真ドック」についてのエピソードです。
「写真ドック」の由来は「人間ドック」からきており、血液検査、CT、MRIなどの精密検査を総合的に評価して健康状態を診断するのと同様に、同じ撮影場所で同じ時間を過ごし、その人がどんな撮影姿勢でどんな写真を撮ったのか、全ての写真を時系列で見ることで、写真の長所、短所、問題点を探るというものです。
日程は2泊3日。
- 初日は昼食後から夕景まで撮影
- 2日目は早朝撮影から夕景まで、1箇所の撮影場所で最低2時間は被写体と向き合う
- 最終日は早朝撮影が終わったら朝食を済ませ、休憩後1人1時間、初日から撮った写真を全て時系列で100インチのスクリーンに映し出して、写真を分析する
といった内容ですが、参加希望者が多いそうです。
カメラ初心者の私が、ここまでストイックになれるかというと・・・疑問ですし、ちょっと自信がなくなってきました。
インスタにあげて、いいね!をもらえればいいや!くらいに思っていた私は、まるで罰当たりのような存在ですね。
しかし世の中には、本当に真面目で真摯に写真に無為会うアマチュア写真家の方がたくさんいらっしゃいますので、このように日々精進されている姿を聞くと、圧倒されてしまいます。
でもカメラ初心者の私は、気負うことなくカメラを、写真を楽しむことから始めていきたいと思います。
そして、インスタでいいね!をもらえるような写真が撮れるようになったら・・・、つまり見た人の心を動かせたような写真が撮れるようになったら、もっともっと上達したいと思うでしょうね。
奥深いカメラの世界を知りたい方は、読んでみると面白い1冊です。
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