不安になったり、不機嫌になったりするときには、その人に特有なパターンがあるようです。
まずは自分がどのパターンで不安になるのか、そのことを知ることが大切です。
そうすることで、そのパターンにあった解決策に基づいて不安を解消し、機嫌を元の状態に戻しやすくできるのです。
不安になるパターンは以下に示した4つです。
- 悩み事や心配事があって、気持ちが落ち着かない
- テンションが下がってしまった
- 期待した結果が出ずに落ち込む
- 体調不良、寝不足、疲労
それではそれぞれを詳しくみていきましょう。
パターン① 悩み事や心配事があって、気持ちが落ち着かない
まずは、
「ああなったらどうしよう」
「ああなったらまずいな」
などと、心配事ばかりが頭を巡り、その不安ゆえにやらなくてはいけないことが手につかない状態で、やらなくてはいけないことがズルズルと後回しになり、そのことでさらに心が落ち込んでしまう状態です。
パターン②テンションが下がった状態
なんとなくやる気や集中力が出ず、何をするにも面倒で億劫な状態で、それが自信の喪失につながり、なんとなく不安になってしまう状態です。
パターン③期待した結果が得られず、落ち込んでしまう(失望感)
真面目な人や、完璧主義者に多いこのパターンは、一生懸命頑張った結果が自分の期待したものと違ってしまい、失望感にかられて感情が悪化してしまう状態です。
パターン④体調不良、寝不足、疲労
なんとなく体調がおかしい、集中できない、体がだるいなど、自分の体のコンディションが悪いと、イライラして他人に当たったりしがちです。体のコンディションが悪いと、心のコンディションまで悪くなります。
どうでしょうか?
あなたが不安や不機嫌になってしまった時のことを思い出してみてください。
きっとこの4つのどれかに当てはまると思います。
パターン①とパターン②の解決策はこちら
パターン①とパターン②は、どちらも似たような状況です。
不安・心配で(パターン①)、気分が落ち込んでしまって(パターン②)、やるべきことが手につかず、そのことでさらにテンションが下がってしまうという悪循環。
この状況を改善するには、
やるべきことを小さく分割して実行し、常にこれだけはできたという実績を積み上げて、「できた感」を大事にする。
これに限ります。
さらに重要なのは、
区切りは「時間ではなく、量で区切る」
ということ。
もともと不安や気分の落ち込みでやる気が出ない時に、「1時間だけ頑張ろう!」と時間で区切っても、実際にやった仕事量は大したことないという結果になりがちです。
そこで時間ではなく、ここまでという「量」を決めて、黙々と取り組むのです。
パターン③の解決策はこちら
自分が思い描いた結果が得られず、失望感で落ち込んでしまう状態(パターン③)の人。
なかなか「しょうがないね」とはいかず、「こうなるはず」という結果に対しての思い込みが強く、諦めがつかない状態。
パターン③の人は、真面目な人、完璧主義者に多く、仕事の質にも非常にこだわる傾向があり、区切りをつけるのがうまくありません。
この状況を改善するには、
「量」ではなく、逆に「時間」で区切る。
しかし、質にこだわる傾向があるため時間など関係ないという傾向がある。
そこで1日の時間割を見直して、会議や面会などの動かすことの難しい予定を入れ、強制的に区切りをつける
このことを繰り返して、だんだんとリズムを作っていきながら、感情の回復を待つのがいい流れです。
パターン④の解決策
体調不良や寝不足・疲労感は、生活リズムの乱れによるものです。
ダラダラと夜遅くまでスマホを見たり、ゲームをしているようであれば、一度自分の生活リズムを見直した方が良さそうです。
この状況を改善するには、
ついダラダラと過ごしてしまわずに、いつもより30分早く寝る。
自分自身で区切りをつけられたことで、とてもいい気分になります。
自分の意思でダラダラするのをやめて早く寝ると、翌朝の目覚めもよく、体調も良くなり、イライラすることも無くなるでしょう。
結局のところ
やらなくてはいけないことを、小さなブロックに分けてやり切ること。
つまり最低限の責任を果たすということを守ればいいのです。
やらなくてはならないことを先延ばしたという「後ろめたさ」が、悪い感情(罪悪感)を引き起こし感情の回復を遅らせるのです。
行動は自分でコントロールできますので、行動を変えることで、感情の回復のきっかけを掴むことができます。
Motion(行動)は、Emotion(感情)と深い関係にあるのです。
不安に駆られて動けなくなった時は、行動することが必要ですね。
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