人間の最終的な幸福を得るために必要なものを、アドラーは「共同体感覚」であると言いました。
共同体感覚については、こちらをご覧ください。
共同体感覚とは、簡単にいうと
- 他者と結びついているという感覚
- 他者を仲間だと見なし、仲間のために貢献しようとすること
だと言えます。この人間の最終的な幸福である共同体感覚を得るためには、これからお伝えする3つの歯車をうまく回す必要があります。
①自己受容
自己受容とは、
「ありのままの自分を受け入れること」
です。自分の嫌な部分が見えてしまうかもしれませんが、そこも含めて自分であると言うことを認めることです。
自分は特別良いわけでもなく、特別悪いわけでもなく、普通なんだということを認めることがポイントの様です。
ありのままの普通の自分に価値があると思えると、共同体に入っていける勇気が持てます。
②他者貢献
自分に価値があると思える時って、どんな時でしょうか?
色々な場面があると思いますが、他者と結びついているという共同体感覚においては、
「他の人の役に立った」
と思える時ではないでしょうか。
これは行動に限ったことではなく、存在自体が貢献していると言った場合もあります。
あなたがそこにいてくれるだけでいい・・・なんて歌詞がありますが、まさに存在自体が誰かにとって大切なこと、つまり誰かに貢献しているということですね。
③他者信頼
敵だと思っている相手に対して、貢献しようなどとは決して思わないはず。
貢献するには相手のことを仲間だと思い、信頼することが必要なのは自明の理です。
共同体感覚を得るには
共同体に入るためには、
- 自己受容
- 他者貢献
- 他者信頼
この3つが必要となります。
ありのままの自分を受け入れられない(自己受容ができない)ままでは、引け目を感じて共同体に入っていくことができないでしょう。
他者に貢献しているという感覚が得られないと、まるで自分に価値のない様に感じてしまい、不健全な劣等感に苛まれるでしょう。
他者信頼ができないと、相手を敵と見なし貢献など出来はしないでしょう。
つまり、
- 自己受容
- 他者貢献
- 他者信頼
は、必ず3つセットでなくてはいけないのです。どれか一つが欠けてもダメなのです。
自分が嫌い → 自分は役立たず →他者は敵
といった悪循環に陥ってしまいます。
この悪循環から抜け出すために必要なことが、
「勇気づけ」
です。
この勇気づけについては、改めてご案内します。
コメント